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今日は、造12において触れて以来、やっとたどり着いた下顎、特に顎角部といわれるエラの部分(付近)の造型について書く。エラの部分といっても、正確に記せば上顎と下顎の接合する部分から下顎後方〜中央部といった方が正確かもしれない。 サードモデルにおけるこの部分は、前回の頬部隆起と同様に左右的にアシンメトリーの造りになっている。さらに、ファーストからセカンド・モデル(別パートで示す2.5モデル!?まで)とは明らかに異なる造作がなされている。 図①はおなじみの左側面観であるが、一見するとエラの張った力強い骨格からなる肉食獣の様相を呈している。また、これも以前示した画像(②)であるが後方からみた様子からもエラのがっしり感らしきものが見て取れる。①の画像を拡大したものが③であるが、よく見ると顎角部(エラ)を構成しているのは上顎の下顎をおさめる窩の部分および口角部分が延長し、突起様にのびた一部分が下顎の体部に付着しているように造られているのがわかる。 おそらくこれには骨の裏打ちはない。もし、あるのであれば下顎は開閉できないからである。したがって、この構造物は上顎の下顎をおさめる窩および表皮と軟組織もしくは腱により構成されていると解釈するのが正しいだろう(っと、むずかしく考えたところで、造型中にはそんなことを考えて造っているとは思わんが…)。 ④は右側面観である。左側ほどボリュームはないものの、同様の構造物が確認できる。こちらを見た方が、この構造物が下顎に独立して存在するものではないことがよくわかる。 まだまだ、話は続くのであるが、本日、誕生日なのでこれまで。
by hisaon13
| 2008-02-13 22:46
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